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【コラム】キューイングの魔法 vol.4

キューイング秘技


2021/5/1


こんにちは、ZONEアカデミーのWataruです。

[ キューイングの魔法 ]と題してシリーズ化してお届けしています。 


Vol1の記事はこちら


Vol2の記事はこちら


Vol3の記事はこちら


言うまでもなく私たちの身体を動かす指令は中枢である脳から伝達がされます。


この回路を「遠心性伝達路」と言います。


沢山の戦略から最適と判断する方法を、「遠心性伝達路」によってもたらされる情報源から脳が瞬時に膨大な情報を処理し、選択するわけです。


このコミニュケーション様式をモーターコントロール(モーター=運動→ 運動制御 )と呼びます。


ピラティスの指導方法の特性とは、関係深いプロセスです。


情報の伝達を行うシステム間の接続時…

私がよく翻訳や通訳を手がける際に泣かされることになる表現に…


connect” ないしは “connection” なる言葉が英語では登場します。


「接続」は、まさに、この段階を表現したものです!!!


各部位の肢位と位置、方向と運動を感知する能力のことを固有受容と言います。


この意識、無意識下での感覚の過程が、姿勢保持や運動制御の情報を伝えてくれているわけです。





味覚と舌、聴覚と鼓膜、視覚と網膜のように、固有受容には機械受容が関係します。


この二つは同義ではないので注意しましょう!!!


機械受容は、皮膚、筋、関節表面、そして触覚からの情報からのものです。

また動きの刺激から変化が生じる圧迫や伸張といった刺激からもくるものです。

十分な刺激や力を加えることで、情報が伝達されていきます。


ここでやっと本題。。。





だから有効だ!というのが、タクタイル・キューイング(触れる、さするetc)です。


要求する筋や部位を聴覚・視覚へのcuieing(キューイング)と連動させ、補完する役割もあります。タクタイル・キューイングは、求心性伝達路に働きかける刺激として用いるもので、単に徒手的な介助や補助ではないのが大きな特徴です。


意識しておきたいポイントがいくつかあります。

 

▶︎ 時間:どれだけの長さで触るのか ▶︎ 面積:面や点 (例:手の平か指先か) ▶︎ 方向:さする向き、ストローク ▶︎ 正確性:そもそも適切な部位なのか ▶︎ 連動性:聴覚的なメッセージ(刺激)との矛盾はないか

 

タクタイル刺激による情報伝達という同様の目的で活用するべきなのが、様々な小道具(プロップ)導入もピラティスの特徴であると思います。


刺激される機械受容器がそれぞれ違ってくるのでこだわりたいポイントでもあります!!!

 

▶︎ 質 感:弾性、剛性、重量感


▶︎ 肌触り:滑らか、荒い


▶︎ 環 境:柔らかい、硬い、不安定

 

意外な事実?


また筋の伸張や、関節圧迫の度合いによっても刺激され、情報が変化するということを考えると、選択する動きの性質によっても固有受容を促進できるといえます。

 

▶︎ スピード:素早く、ゆっくり


▶︎ 可動域:最終域なのか開始域にするか


▶︎ リズムやテンポ:弾むように動く、小刻みに動くなど

 

触れ方環境設定運動の選択


これら全部が、触覚と機械受容器を刺激する要素となって働くので、意外とタクタイルキューイングの領域は広く、その意味も深い!!!!! というお話でした。





いかがだったでしょうか?

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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