【ITコラム】関節安定性への4つの取り組み

【ITコラム】関節安定性への4つの取り組み

2019/9/28

皆様、こんにちは。

ZONEアカデミーのWataruです。


 
国内、国外の様々な地域でのコースを担当

しています。


 
先日は空港の方からお声を掛けて頂くほど

頻繁に出掛けています。


 
地域性や国柄などから、健康への意識や

取り組みの違いを知るのはいつも興味深く、

新鮮です。

ピラティスは美容痩身やレクリエーションと

いう立場から、本質的な健康の追求の手段として

世界の潮流のように感じます。


 
リハビリの要素を取り入れたフットネスへの

需要も高いようです。

システムやデザイン、利便性ではなく結果で

応えることに差別化の活路を見出そう

というのは共感する考え方です。


 
そうした環境でピラティスへの注目が

集まるのもうなずけます。

今回は機能的関節安定のモデルとして

示されたその科学的証明に、

ストットピラティス®のプロセスに重ねて

紹介します。


 
ダイアン・リーとアンドレ・ブリーミングは、

各関節の安定性は次の4つの要素に依存する

としています。

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構造


 
非収縮性の構造体。
 
関節構造と骨、靭帯、結合組織などの

受動的な構造による安定性

<ストットピラティス®の取り組み>


 
・原則に基づく指標と目的による開始肢位の指示
 
・動作時のアライメントの管理
 
・個別の身体的条件に配慮した部位の配置


 
『Position of Success』 と言って、

必ず動作実行において望ましい結果を
 
確実にする位置に置くことです。


 
個々の身体的特徴、適応や禁忌を考慮して

明確に開始のポジションを選択しています。

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力学


 
筋により生成される力による安定性。

<ストットピラティス®の取り組み>


 
・エクササイズの選択
 
・生理的筋分類に基づくアプローチ
 
・運動実行の反復回数、負荷

(スプリング、バンド等)の選択

どの筋に、どんな負荷を加えるか?

これを検討し、動作を選択します。


 
筋収縮の様式に近い、バネの抵抗を活用した

器具も多く、そのバネの負荷の豊富なバリエーション

(強度、方向)にも特徴があると思います。


 
遠心性収縮にも焦点をあてています。

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運動制御


 
タイミングや筋の動員に対する調整。
 
遠心性と求心性相互の神経伝達の

コミニュケーションのシステムです。

<ストットピラティス®の取り組み>


 
・固有感覚受容の刺激(器具などの選択と活用)
 
・口頭指示、触覚刺激、視覚誘導などによる指示


 
正しい値で、適切なタイミングで働くべき筋が

働く事を促進する豊富な固有感覚刺激をもつのが

特徴だと言えます。

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意識と感情


 
患者の意識、不安や、集中力の度合いが筋緊張や関節の
 
圧迫に影響を与えるとの考えに基づくものです。

<ストットピラティス®の取り組み>


 
・段階的な発展による肯定的エクササイズ体験
 
・明確な情報伝達による予測性を高める
 
・痛みないポジションの選択

複合的にこうした要素を網羅して
 
理論を実践に反映させようとする取り組みと
 
それを可能にするエクササイズのバリエーションこそ
 
このストットピラティス®を臨床に活用する魅力だと思います。

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