こんにちは、ZONE アカデミーです。
最近、ピラティスインストラクター養成コースにご興味のある方を対象に行っている個別説明の中で、「私、マットとリフォーマーの勉強したいんです!」というお話をされる方によくお会いするようになりました。
以前は、スタジオにあるリフォーマーをご覧いただいたときに、初めて実物を見るとのことで「これ、何ですか?映画に出てくる拷問みたいなことをするんじゃないですよね」と心配されたこともあったので、日本でもピラティス、そしてリフォーマーを使ったセッションが、より身近になってきているんだな、と実感しています。
マットエクササイズは、マット1枚分あればどこでもできる手軽さがあり、STOTT PILATESストットピラティス®では様々な小道具(プロップ)を活用することで、クライアントの姿勢や現在の身体の状態、筋力に合わせて身体を動かすことになります。
安定した地面の上でクライアントがエクササイズできるので、インストラクターとしても教えやすい環境にあるとも言えます。
一方、リフォーマーでのピラティスエクササイズは、スプリングなどの負荷や不安定な環境の中で、身体を安定させ、筋肉をコントロールしながら動くことが要求されます。
リフォーマーがよりクライアントの環境に合わせてくれる半面、インストラクターは、リフォーマーという環境の安全にも配慮しながら、エクササイズを教えるスキルが絶対に必要になってきます。
STOTT PILATESストットピラティス®のコースカリキュラムでは、初中級マット(IMP)コースで、STOTT PILATESストットピラティス®の基本原則、マットエクササイズの習得やティーチングスキル、姿勢分析やエクササイズの組み合わせを勉強したうえで、より専門的なピラティスエクササイズを教えることを学ぶ初中級リフォーマー(IR)コースへと発展できるようになっています。
今日は7月に開催された初中級リフォーマー(IR)コースの様子をご紹介します。
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IR(初中級リフォーマー)コースは、初級6日間+中級4日間の全10日間。 エクササイズ数は122種類あり、もちろんマット同様、様々な調整方法も学びます。
ストットピラティスSTOTT PILATES®5原則、マットコースの復習から始まり、リフォーマーの器具の特徴とセッティング方法、初級・中級のエクササイズ、姿勢分析やリフォーマーエクササイズのプログラミング、プライベートやグループクラスのティーチング方法の習得など、IMP(初中級マット)コースの内容も押さえながら、新しいスキルを学べる内容になっています。
もちろん、初中級リフォーマー(IR)コースにも、3つの課題があります。
①セッション見学
(IRコース:10時間以上)
ストットピラティスSTOTT PILATES®認定インストラクターのセッションを見学すること。
②自主練習
(IRコース:40時間以上)
自分で動き、ワークアウトをしたり、セッションを受講したりすること。
③指導実習
(IRコース:25時間以上)
クラスメート、知人・友人などへ自身がインストラクターとして習ったピラティス指導を行うこと。
ですから、IR(初中級リフォーマー)コースは
講義50時間
+見学10時間以上
+自主練習40時間以上
+指導実習25時間以上
→合計125時間以上で勉強する内容になる
ということになります。
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こちらの写真は、マットエクササイズでもおなじみの「ハンドレッド」。
リフォーマーで行うとこんな感じ。
ロープからの後ろの負荷を感じながら、手を上下に振ります。
しっかり体幹が安定しているとキャリッジは静かなのですが・・・。手を振りすぎていたり、体幹が不安定だと、キャリッジがガチャガチャ音が鳴りだします。
足を上げ続けるのがつらい方、難しい方には、フットバーに足を置いてエクササイズをするモディフィケーション(調整方法)もあります。
マットコース同様、リフォーマーも多彩なモディフィケーションがあるので、筋力、姿勢の特徴を考慮して、エクササイズの強度を変化できます。
リフォーマーのティーチングでもっとも大切なことは「安全面への配慮」。
どんなにいい器具でも使い方を誤るとケガをしてしまいかねません。
クライアントを安全にリフォーマーから乗り降りしてもらえる工夫やどこに立ったらインストラクターが見えるのか、細やかな配慮が求められます。
クライアントの姿勢が正しいポジションになっているかは、片方からだけの観察では不十分な時もあります。
左右の横から、後ろから、上から、下から、インストラクター役は、常にお客様の周りを確認しながら、なおかつエクササイズを言葉で、ビジュアルで、タクタイルで伝えていくことになります。
お客様としてリフォーマーピラティスをする時にはわからなかった、気が付かなかったけど、インストラクターって結構いろいろ考えてやらなければいけないんだな、そんなことも実感するみたいです。
コース講義内では、リフォーマーを使った「ティーチング」も行います。
写真の時は、1時間で初級エクササイズを教えていく、という課題にチャレンジ中。
教科書を見ながら、早速アウトプットの練習です。
正しい動きを伝えるのに、教え方は無数にあります。
自分ではこう動いてほしいと思って言ったことが、お客様には伝わらなかった、そんな経験もでてきます。
ティーチングの正解は「お客様が正しい動きを理解してできる」こと。
自分のティーチングでお客様にうまく伝わらなくても、それが不正解、というわけではありません。
伝え方の表現を工夫すれば大丈夫!
教え方のバリエーションをいっぱい持っておくことが大事です。
そのバリエーションを増やすためには「いろいろな人と練習をする」に限ります!
スタジオにはコース後も、受講生同士の練習する姿がありました。
コース中には、エクササイズの習得だけでなく、「姿勢分析」「プログラミング」といった、ピラティスインストラクターが知っておいた方がよいことも勉強します。
コース5日目に行う「姿勢分析」では、全部で21のチェック項目があります。
たとえば、
・足関節はニュートラルか、底屈か背屈か
・膝はニュートラルか、過進展か、屈曲か
・股関節はニュートラルか、屈曲か、伸展か など
また、側面、前面、背面から見てどうなっているかもチェックしていきます。
認定試験では10分程度でリストを見ずに、すべての項目を漏れなく測定する必要があります。
最初はなかなか骨がみつからなかったり、どちらで判断するか迷ったりもしますが、たくさんの人を姿勢分析していくことで、必ずスキルアップができます。
正しい「姿勢分析」を行うことで筋肉の強弱、長さを予想し、ピラティスエクササイズの選び方(プログラミング)に反映し、セッションを組み立てることになります。
姿勢分析を基にしたエクササイズを選ぶプログラミングもコースの中で解説、実際に自分の姿勢分析の結果からプログラミングをみんなで話し合う時間もあります。
測定してもらった自分の姿勢分析の結果を基に、また自分が測定した受講仲間の結果におすすめのエクササイズが何なのか、たくさんある選択肢から選んでいきます。
身体の状態によっては、行うことが危ないエクササイズもあります。
小道具を使って、別のエクササイズに置き換えて・・・。そんな調整ができるのもSTOTT PILATES®のいいところ。
「姿勢を基にエクササイズを選ぶ」STOTT PILATES®だから、なりたい身体になるプログラムを作成でき、それに向かってピラティスをセッションしていけるんです。
今回のコース受講生に今後の目標をお聞きしたところ、
10月、12月の認定試験にチャレンジする方、初中級キャデラック、チェア、バレル(ICCB)コース受講を目指す方、上級リフォーマー(AR)コース受講を考えている方、
と、明確にご自身のキャリアを描いておられました。
仕事やプライベートを調整してコース受講することになるので、受講生のピラティスを学ぶ姿勢も真剣です。
自分も、そしてみんなも高めあえる仲間がいる、ZONEスタジオにはいつもピラティス熱にあふれています!
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次回のIR(初中級リフォーマー)コースは2022年開催です。
ZONEアカデミーでは年2回(平日コース・土日コース)をそれぞれ実施しています。
2022年前期(1月~6月)コーススケジュールは秋ごろ発表予定、今しばらくお待ちください!
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