ピラティスがリハビリに効果的な理由
2019/6/27
疾患に対する構造的評価はあっても
機能的評価をするのはなかなか難しく、
また多くありません。
動作の観点から機能性を分析できることは 根本的な問題を解決する治療を目指す時に
とても重要です。
僕自身臨床の経験では限局した部位に
目を奪われて、統合された機能性や関連性を
見失っていた事もありました。
そんな時に出会ったのが
STOTT PILATES®でした。
ピラティスそのものがリハビリに独自の
運動法を用いたことを背景に発展した歴史は
よく知られるところです。
その源流となった考え方を保存しつつ、 解剖学やバイオメカニクスを取り入れて 近代化をはかったのがSTOTT PILATES®です。
際立つ独自性にはこんなものがあります…。
1. 患者の安全なプログラム展開
目的とする運動実行に向けて、必要な条件を
満たすための多様な準備段階と、個別の動作の
代償や不全を修正するエクササイズを数多く
もっています。
2. 脊柱のニュートラルを活用する。
骨盤を基準に脊柱の生理的弯曲を運動を通じて
獲得する構成になっています。
負荷伝達の効率と衝撃の吸収の鍵となる中軸骨格の
安定性の確保を行います。
3. 肩甲骨の安定に対応する。
胸郭における肩甲骨の動きと安定に着目す点は
大きな特徴と言えます。
4. 患者の個別の要求に応じた、個々のプログラム構成が可能。
豊富な加負荷と免荷のアプローチが存在します。 変化に富んだ器具と小さな道具の活用法によって 能力に応じた細密化した構成が可能です。
リハビリテーションのツールの一つとして STOTT PILATES® は患者の受傷急性期から スポーツやその他活動への復帰に至るまでの、 リハビリテーション過程の不可欠な部分に
活用できると考えています。
明確な原則に基づく動作分析とその洗練への
アプローチが理論的に確立されている点は、
適応の幅広さを臨床の場に加えてくれます。
今、世界でも注目を集めていることは肌で
感じます。 どの国に出向いて授業をしても、お会いする
医療従事者の皆さんは実用性の高さを喜んで
くださいます。
STOTT PILATES® をリハビリテーションに導入する
ことによる効果にはこんなものが挙げられます
評価と治療手段の双方の役割
機能障害に対処し、疼痛緩和
関節と神経のモービライゼーション
分節または多分節の安定性を生み出す
筋骨格系を強化
姿勢の再教育
固有受容感覚器の発展と強化
意識の活性
モーターコントロールの洗練
特定動作の為のトレーニングを提供
治療の一環としてピラティスを取り入れてみては
いかがですか?
Lead Instructor for STOTT PILATES® 上泉 渉 Wataru Kamiizumi
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