【ITコラム】ピラティスが治療に役立つ4要素
2019/7/30
前回に続いて今回も注目を集める STOTT PILATES®の治療に活かせられる背景を 掘り下げていこうと思います。
関節の機能性を定義する際に備わっている
要素には次の4っが挙げられます。
ダイアン・リーとアンドレ・ブリーミングは、
各関節の安定性は次の4つの要素に依存する
としています。
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【機能的関節のモデル 】
構造学的集結 Form Closure
関節構造と骨、靭帯、結合組織などの 受動的な構造による安定性
力学的集結 Force Closure
筋肉の力による安定性
運動制御 Motor Control
タイミングや筋の動員に対する調整。
感情 Emotional State
患者の意識、不安や、集中力の度合いが 筋緊張や関節の圧迫に影響を与える。
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明示されると腑に落ちます。
STOTT PILATES®における運動指導には
この4要素への十分な取り組みと刺激が入
力されるので効果を発揮すると 考えられます。
『構造』への配慮です。
動作開始時の肢位の選択と誘導です。
患者さんの能力や制限を尊重した 無疼痛下で、不快感なく動作成功に導ける
ポジションを選択していきます。
高低差や、四肢の向きなど詳細の項目に目を配ります。
関節の配向や近接をはかります。
『力学』
文字通り、運動の選択と負荷設定です。
この負荷には重力との関係性、ベクトル、
支持面や反復回数などが含まれます。
各エクササイズには固有の目的が設定されて
おり、焦点をおく主な筋とその収縮が提示が
されています。
『運動制御』
この遠心性と求心性相互の情報伝達の様式を
活性化させる取り組みこそ強みを発揮する
ところです。
多様な手法を用いた感覚刺激による外受容への
入力を行います。
口頭指示だけではなく、
運動環境の変化=器具の選択なども運動制御に
おける重要なファクターになります。
『感情と意識』
内受容に働きかけるコミニュケーションや
情報伝達の量による動作予測性の調整を
試みます。
肯定的感情のもと動作を習得する方が、
習得のスピードと精度が高まることは
エビデンスが証明するところです。
と言うように、これらの要素を運動指導の中に
盛り込んでエクササイズが提供され、
反復されていくところに良好な結果が出せる
秘訣の一つと思われる要素だと考えています。
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