top of page

エピジェネティックス ライフスタイルが遺伝子の未来を形作るメカニズム

2024/2/1


こんにちは、Wataruです。




健康とライフスタイルが表裏の関係にあることは、何となく感覚的に理解ができますよね。


健康のための運動習慣の重要性を説く立場にある者として、健康的なライフスタイルの獲得により、活力ある様子に様々な方々が変化するのを目の当たりにしてきました。


Fasicaに関する学習や調べものをする中で、細胞やDNAにまで範囲が及びその深い世界に興味をもち、遺伝子レベルではどんなことが起こっているのか?と思ったわけです。


「遺伝」は争うことのできない宿命づけられたものとの認識であり、私自身もそれまで目で見て、触れることのできる身体の変化への運動効果の認識はあったものの身体を動かすこと、運動することが遺伝子にまで働きかけることになっている認識はありませんでした…。


学んだことや情報を、あくまでも専門家でもない私が、私なりにまとめてみようと考え書いた内容ですので、詳しくはご自身でお調べ頂きたい旨を付言した上でお読みいただければ幸いです。


遺伝子学の世界で、私たちのライフスタイルや環境が遺伝子の働きにどのように影響を与えるかを探求する「エピジェネティックス」という分野が、今注目を集めています。


Fasciaの授業でも簡単に触れているトピックを掘り下げてみたいと思います…





エピジェネティックスとは、DNAの配列そのものを変えることなく、遺伝子の発現に影響を与える仕組みを指します。


エピジェネティックスの理解:

エピジェノムとは、DNAに付着する化学物質やタンパク質からなる活動的でダイナミックな集合体です。これらの修飾は、特定の遺伝子が活性化されるか休眠状態に留まるかを制御するスイッチのような役割を果たします。


DNAメチル化:

DNAにメチル基が付加され、特定の遺伝子が抑制されるメカニズムです。食事やストレス、環境の影響を受けることで、このメチル化パターンが変化します。


ヒストン修飾:

DNAがヒストンと呼ばれるタンパク質に巻き付けられており、ヒストンの修飾が遺伝子のアクセスに影響を与えます。酢酸化やメチル化などの化学的な変化が、DNAのアクセシビリティに影響を与えます。


ノンコーディングRNAの役割:

マイクロRNAや長いノンコーディングRNAなど、さまざまなRNA分子がメッセンジャーRNA(mRNA)と相互作用し、遺伝子発現を制御します。





エピジェネティックスと日常生活:

エピジェネティックスの面白い点は、日常の選択や環境への反応性にあります。栄養、ストレス、毒素の影響、運動習慣、そして早期の経験が、私たちのエピジェノムに残る痕跡を残し、将来の健康に影響を与える可能性があります。つまりは、運動による刺激とその習慣が影響を及ぼすということです。



影響と可能性:

エピジェネティックスは医学など様々な分野で可能性を秘めています。これらのメカニズムの理解により、がんやアルツハイマー病、糖尿病などの疾患の仕組みや治療対象を特定する手助けができます。


健康やフィットネスの分野では、エピジェネティックスがライフスタイルの重要性を強調しています。食事、運動、ストレス管理などの行動が、私たちの遺伝子の働きに影響を与える可能性があることを示唆しています。


未来への展望:

エピジェネティックの変化は大きな影響を持ちますが、ある程度まで逆転可能です。


これは、介入やライフスタイルの変更によって遺伝子の働きや健康に好転的な影響を与える可能性を示唆しています。


まずは身をもって検証すべく、今習慣を変えて取り組んでいるところです。

現段階での難点としての発見は、新たな習慣へのコミットメントをもつことと、無理なく始めること、一貫性、支援だと感じています。


いつかいい報告がここでできることをモチベーションの一つに頑張ってみようと思います。


まとめると…

エピジェネティックスの研究は、遺伝子と生活経験の複雑な関係を探る魅力的な物語です。この知識を受け入れ、私たちのライフスタイルが遺伝子の働きに与える影響を理解することで、健康的な未来を築くための選択肢が広がるということになるでしょう。


そして運動指導者にできることは、良質な運動計画の立案や指導は勿論のこと、変化の過程をサポートする支援者の役割 = 習慣化のサポート役です。


習慣化する時に、最も困難な部分は、始まり = 最初の一歩を踏み出すお手伝いが出来るかどうかが、指導者の良し悪しを分ける分岐なのだろうと肝に銘じているところです。





その為に、まず第一にライフスタイル、つまりは生き方の確立には時間が必要だと理解してもらうことです。


習慣化にかかる時間の目安は、所説により様々ですが、ロンドン大学の研究では、飲食から運動までの一連の習慣が習慣化されるまでに平均して66日かかったとあります。


この期間は、あくまでひとつの目安で、個人差のあるものですが、一朝一夕に習慣を身につけることは難しく、習慣化にはそれなりの時間がかかります。


習慣化には時間がかかることをあらかじめ知っておくと、「習慣化できない」「なかなか目標達成できない」という不安で挫折してしまうことを防止できます。

習慣化を成功させるためには、習慣化にかかる時間(2-3ヶ月かかること)をまず知ってもらうことが大切です。


こちらの動画もご覧ください。















次回コラムでは、習慣化させるコツをお伝えします!! お楽しみに!! 


bottom of page