やめると決めたこと、続けると決めたこと
- 4月30日
- 読了時間: 3分
2026/5/1
― 連載|続ける人の思考と現実 #5 ―

こんにちは、WATARU です。
続けることは、いつも静かだ。
派手な決意より、目立たない選択のほうが人生を変える。
これは「続ける人」の思考と現実を、淡々と記録していく連載。
出来事
人との関わり方を、変えなければならないと思った時期がありました。スタッフが、まとめてスタジオを離れていったことがありました。信頼して任せていた関係が、一度に崩れるような出来事でした。それまでの関わり方を、見直さざるを得ませんでした。
自分に原因を探し続けていた
関係がうまくいかなくなると、まず自分の至らなさを疑います。もっと何かできたのではないか。何が足りなかったのか。そうやって、理由を自分の中で探し続けていました。
与え方が足りなかったのかもしれない。関わり方が甘かったのかもしれない。どんどん自分のマイナス面ばかりに目がいき、気づけば、自暴自棄になり人間関係に疲弊しきっていた自分がそこにいました。

やめると決めたこと
仕事を始めた頃の情熱にまで暗雲が立ち込め始めたことに気付き…ある時、このままでは続けられないと感じました。
すべてを自分の内に引き受けようとすることや、必要以上に期待すること。相手の変化を前提に関わること。それらを、やめると決めました。
人に対して諦めたわけではありません。けれど、人は簡単には変わらないという前提で、関わり方を見直すことにしたのです。
残したもの
代わりに残したのは、自分の基準でした。何を大切にするのか。どこまで関わるのか。どこで線を引くのか。
感覚的に持っていたものを、一つひとつ言葉にしていく。
自分の価値観を「コア・バリュー」として整理していきました。

例えば、「誠実であること」。
相手の顔色を伺うのではなく、自分の心に嘘をつかない選択をする。
そんな基準を、静かに置いていきました。
判断できるようになるということ
「これは自分の価値観に沿っているのか」
「この行動はふさわしいのか」
判断の基準を自分の中に置くと、不思議なことに、外の出来事に振り回されることが減っていきました。人の言動に一喜一憂しなくなる。
不誠実な対応に対しても、「これは私の基準の外にあることだ」と受け流せるようになる。すべてを受け止めるのではなく、通すものと、通さないものが分かれていく。境界線が、はっきりとしていきました。
今に残っているもの
この時に整理した基準は、今も変わらず使い続けています。
誰と仕事をするのか。
どんな依頼を受けるのか。
どのタイミングで進めるのか。
採用や事業の判断も、すべてその基準を通して決めています。迷いがなくなったわけではありません。ただ、立ち戻る場所があるという事実が、私を支えています。

やめることは、削ることではなかった
何かをやめることは、失うことだと思っていました。
けれど実際には、余計なものを引き受けなくなることで、残すべきものがはっきりしていきました。人との距離が遠くなったわけではありません。むしろ、関わり方の精度が上がったのだと思います。
選ぶということ
すべてに応えようとすると、どこかで無理が出ます。
何をやめて、何を残すのか。
その選択は、思っている以上に重要でした。選ぶことは、自分を守ることであり、続けるための準備でもあります。
結び
必要なのは、新しい決意よりも、「続ける覚悟」を、そっと置くことなのかもしれません。
派手でなくていい。
揺れながらでもいい。
今日もまた、続ける。
それだけで、あなたはもう、十分に前に進んでいる。






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