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【コラム】「情熱」の追求は持久戦

「情熱」の追求は持久戦


2020/10/1


ZONEアカデミーのWataruです。


最近のアメリカでの大学卒業生を対象とした調査では、90%が「情熱を追求する」ことを仕事の重要な前提条件として挙げていますが、仕事に情熱を感じていると報告したのはわずか20%です。


あなたはどうですか–あなたは現在の自分の仕事に情熱をもっていますか? 長年にわたったときあなたの興味の方向は変わりましたか? たぶんそうです。

私もいくつかの「情熱」を追求してきました。





2004年の初めにスタジオビジネスを始めたときは、それが私の情熱になっていることに気づきませんでした。 何か新しいことをやっていて、自分が信じていることに取り組んでいること自体に高揚していました。夢中で模索する中、休みなく仕事することもいとわず、努力が報われると信じる事が内なる力になりました。

当時は、周囲の人も巻き込み、驚かせ、戸惑わせ、心配も掛けました。 でも、自分の中では目標は非常に明確でした。 人が抱える健康における問題の解決に、本格的ピラティスを活用して健康的なライフスタイルを創造することで豊かになってもらいたい、というものでした。 それは今の経営理念の基礎になっています。


最初の立ち上げとその後の挑戦への興奮は私を大いに駆り立てました。 でも、2020年が始まると、移転を終えて、自分の情熱が弱まっていることに気づきました。 新しいビジネスの課題に直面し、そこから次の段階はより困難に思えました。 そこへコロナの打撃がありました。

おそらく、あなたもモチベーションが下がったり、コロナウィルスによる世の中の変化の波、あるいはその両方が少しずつ影響して突き進んでいた道から、少しづつ脇道に逸れてしまっているかもしれませんね。

自分を環境や状況の犠牲者として捉えないようにする!というのは通常ならば良き教訓ですが今回は特別でしたね。誰もがコロナの影響を少なからず受けています。 あなたが健康で、収入がまだ無傷であったとしても、あなたの大切な誰かがいつ何時病気になるかもしれません。経済的な脅威が迫るとも限りません。

既存の概念を覆すゲームチェンジャーはいつも外の世界からやってくると言われます。このピラティスの世界へもコロナという外的要因であるゲームチェンジャーの登場により、急激なギアの変換の必要に迫られました。不透明さや、不確実性だけでも、誰しものバランスを崩す十分なきっかけになり得ることを痛感しました。この困難を受け入れて、再認識する時間は大切であるばかりでなく、必要かもしれません。



この研究記事の1つの視点が心にささりました。


「情熱に焦点を当てない」というものです。


実際には情熱は持続しないためです。 むしろ、あなたが気に掛け、興味あることを追求すべし。 とても気に入りました。

人間関係のようなものだなぁと思いました。 初デートはすべてが刺激的で、その人についてできる限りのことを全て知り尽くす為に時間を費やしたいと思っていますね。困難に直面してややこしくなってくると、本当にこれが生涯の縁かと疑念を抱き始めます。 共に年月を重ねる中で、お互いを常に深く気にかけているからこそであるのに、出会った頃のように情熱的であらねばという刷り込みをしてしまうものです。

あなたの情熱が冷めているように誤解してしまう時は、本当に気にかけている事を反映させたものなのか?そしてその理由を考えてみてください。


情熱の追求は継続的で連続的プロセス。


現実は、時間の経過とともに情熱はほころびるというのです。 只々幸福だけを追いかけることに集中する時と、自分が最も大切にしていることの矛先が「人にどう役立つか」に向いている時の努力とは粘り強さが違います。 情熱の追求とは、持久戦であり、回復力が鍵となることを心に留めておきたいものです。 ドイツ語で情熱『Leidenschaft』は、文字通り「苦労する能力」を意味するというではありませんか。


ビジネスも個人も家族も、困難に直面したこの時期にもかかわらず、私のキャリアとビジネスへの関心はさらに深まり、使命感は大きくなりました。これまで人に与えた影響と提供するものの価値を心底から信じています。ただ新しい時代に入った今、もはや興奮とアドレナリンだけで走っているわけではありません。原動力はより深く、さらに大きなものだと感じています。

突然困難な事態になった場合でも、情熱を失ったと誤解しないで下さい。 自分がやっていることに深く関心を寄せ、その情熱を育む理由を考えてください。 それを是非書き出して下さい。時折振り返り調整をすればいいんです。きっと鮮度ある、あなたの人生に直結したものとして維持できます。 

あなたの情熱を養う、再燃させる、あるいは発見する為には、自分自身を深く掘り下げることです。手始めに自らに問いかけるべき質問はこういったものです。。。


•自分という人物とこれまでの歩みが目標とどのように関係しているか?

•目標を達成するために、必要な更なる学びは何だろう?

•目標達成へのモチベーションの源は何だろう?

•自分の目標は、人にどのように影響を与え、役に立つものなのか?


情熱の火種は自らともし、守るものだということです。


私自身、キャンプで焚き火の炎を眺めながら火の番をする時間が好きです。

刻々と変わる風向き、気温に合わせて、燃え尽きる事も、燃え盛ることもないように見守るのって意外と忙しいものです。




情熱も身体も、維持や行動にうつす時には似たところがあるなぁと、つい結び付けて考えてしまう筋肉ですが。。。筋肉にも小さいながら、骨格を深層部でささやくように支え、行動への準備をするローカル・スタビライザーがあります。その次の層には、起こした動きの大きさとスピードをコントロールするグローバル・スタビライザーがあり、そして大きく瞬発的に、方向を決定するグローバル・モービライザーがあります。小さいながら持久力高く働くローカル・スタビライザーのように情熱を燃やし続けたいものです。



情熱は発展させることができるものであり、連続的挑戦の最中にある現在進行形のプロセスとして、そして時にあなたを迷わせるものであると認識することは、私たちを目標達成に近づけてくれるのかもしれません。



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