ZONEで学び、インストラクターとして活動されている方をご紹介!
今回は、整形外科クリニックで、治療と運動指導をしている理学療法士の油井悟さん。
初中級マット(IMP)コースを受講、ストットピラティス初中級マットインストラクターとして、多くの患者様、お客様にストットピラティスSTOTT PILATES®を指導されています。
コース受講の決め手、現在の臨床の現場でどのようにSTOTT PILATES®を活用されているのかを伺いました。
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【ZONE】
今日はお仕事のお休みでのインタビューをありがとうございます。
よろしくお願いします。
【油井さん】
Zoomを使ってのこういうインタビューは初めてなので、ちょっと緊張していますが、こちらこそよろしくお願いします。
【ZONE】
まずは、油井さんの経歴を教えてもらえますか?
【油井さん】
どこから話したらいいのかな・・・、大学はロシア語専攻で今の仕事とは全く違ったことを勉強していました。
学生時代から理学療法士の方にお世話になっていたこともあって、マッサージメインのリラクゼーション業界に興味を持ち、最初はその分野でのキャリアをスタートさせました。
でも、やっていくうちに「何か違うな~」と感じるようになり、専門学校に通い、理学療法士の資格を取って今、15年目になります。
【ZONE】
油井さんがピラティスを知ったのは、どのような経緯があったのですか?
【油井さん】
ピラティスは結構前から知ってはいたんです。
ただ、すごく勘違いをしていて、「ピラティス=意識高い系の女性がするもの」って勝手に思っていたんですよ。
でも、職場のおかだ整形外科の岡田先生や乾先生から、STOTT PILATES®のことを教えてもらって、全然違うんだな、って。
自腹で乾先生のピラティスを受けたりする中で、自分の身体でこれはいいな!って感じて「日々の臨床の中で足りないな、と思っていたものがピラティスで補えるんじゃないか」と考えるようになりました。
【ZONE】
岡田先生も乾先生も、ZONEでSTOTT PILATES®のマットコース、リハビリテーションコースを受講されているので、ピラティスに対する職場の理解があるのも大きいですね。
また、油井さん自分の身体でピラティスを納得できたっていうのは、いいことですよね。
実際にピラティスを勉強してよかったことってありますか?
【油井さん】
一番気に入ったのは「運動指導のリズム感の良さ」ですね。
治療でのアプローチは、どうしても説明を細かく丁寧にしてしまいがちで、リズムよく指導するという感じにならないんですよ。
リハビリに来る人も、年齢や状況は様々なので、お年を召した人であれば「先生が言うから」といってやってくれることも、若い人にはなかなか受け入れられない、ということもあります。
若い人は基本的な動作の反復ばかりだとやる気が出ない、いったん飽きてしまったら、継続しいてやってくれなくなったりします。
ピラティスを勉強したことで、リズムよくキューイングを出す、リハビリというよりもトレーニングみたいな感じで動作をしてもらえるようにすることで、やる気を引き出すみたいなアプローチを意識できるようになりました。
あとは「体幹に対するアプローチ」。
これは自分自分の身体でも強烈に感じたことなんですが、バシッと体幹を止めてくれるためのトレーニングがピラティスにはめちゃくちゃあって、そこを意識してもらう方法を学ぶことが出来ましたね。
【ZONE】
油井さんは理学療法士なので、病院で活用できるリハビリテーション(RM)コースの受講もできたわけですが、初中級マット(IMP)コースを選んだ決め手は何だったんですか?
【油井さん】
理学療法士としての仕事って、病院に来ていただいてはじめて治療ができるんですが、僕の場合は病院に来ない一般の方たちにもピラティスを知ってもらい、それを提供したいというビジョンがあったからです。
あとは、コース受講の先輩にあたる乾先生から、初中級マット(IMP)コースを先に受けておく方が、ピラティスのエクササイズや教え方を勉強できるので、その後にリハビリのコースを受けた時に頭に入りやすい、とアドバイスされたのもありました。
【ZONE】
初中級マット(IMP)コースを受講して、印象に残っていることありますか?
【油井さん】
僕のコースの時、男性が自分1人だったんですよ、あと全員女性で、理学療法士というバックグラウンドの方もいなくて。
ただ、僕以外の人はピラティスをやっている方がすごく多かったんです。
コースカリキュラムが進むにつれて、ピラティスしていたみんなの方がめちゃくちゃできて、内容もわかっているような気がして、「あれ?スタート出遅れたかな?」みたいな感覚になって正直焦りました。
助けられたのは、みんな真剣な中に和気あいあいとした雰囲気もあるメンバーだったので、勉強する環境はとてもよかったです。
あと、これはコース受講中にずっと思っていたんですが「ピラティスって本当にエクササイズとしてすごいな」っていうこと。
コロナ期間のコース受講だったこともあり、運動不足だったのか、コース中はずっと筋肉痛でした。特に腹筋はこんなに痛くなるか?っていうくらい効きましたね。
連続して動きを行うことで、こんなに鍛えさせることができるのか、って身をもって実感しました。
これを患者様や若い人たちにもしっかりやってもらえたら、すごくいいだろうな、と思いながら受けていましたね。
【ZONE】
油井さんは理学療法士として、身体の知識もあるから、その部分でより意識してピラティスエクササイズができていた、ということなんじゃないですか?
【油井さん】
そうかもしれないですね。
そうだ、ひとつびっくりしたことがあって、コース受けている時に腰が痛くなって、これって腰痛なのかな?と思う瞬間があったんです。
でもよく考えてみたら、痛い場所の腹横筋がエクササイズをすることで引っ張られて腰の筋肉が動かされていた、筋肉痛からくる腰痛だったんです。
だから3~4日で治って、身体の理屈っていったらいいのかな、それで腰痛の説明がついたからいいかな、って納得できたんです。
今、働いていているところが病院なんで、治療に行って腰が痛くなったら、正直誰も来てくれなくなってしまいます。
でも身体で起こっていることをしっかりとらえられれば、説明が変わります。
僕自身、この経験があったことで、ピラティスエクササイズから身体に起こった理由を考察するようになりました。
あと、コースを受けて、患者様に伝える技術が上がったように思います。
言葉で動きを伝える、どのように表現してわかってもらえるか、というところをよく考えて説明するようになりました。
うまく説明することで、患者様にも納得してピラティスをしてもらえる、運動に取り組んでもらえるようになりますしね。
【ZONE】
油井さんの今後の展望を教えてください。
【油井さん】
大きく2つあります。
まず1つ目は、今の治療にもっとピラティスエクササイズを活かしていきたいということ。
患者様に「病院に来なくてもいいな」と思ってもらえるくらいになるための一押し、としてピラティスを指導していきたいですね。
体幹を鍛える方法として、ピラティスエクササイズは本当に有効です。
特に今の治療の現場で活用しているのは、マットエクササイズのウォーミングアップの部分。これらをしっかりやることで、ハードな動きにも対応できるようになります。
具体的に話をすると、レッグレイズは必ずやるエクササイズとして取り入れています。レッグレイズは、いいエクササイズですよ。
術後の患者様によっては、例えば肩のオペをした方にはアームレイズやアームサークルができないこともあるので、脚でできるエクササイズをする、ということもSTOTT PILATES®だと考えられます。
だから患者様の身体の状況に合わせて、ターゲットをこちらで決めてアプローチ出来ます。
2つ目は、グループ指導をやってみたいです。
今はどうしても治療で指導をしているので1対1なんですが、集団を相手にエクササイズを教えてみたいと思っています。
ピラティスを大勢に教える、というより、市町村での健康のための啓発のような活動をやってみたいなと考えています。
ただ、今の仕事が忙しくて、なかなか具体的には動けていないですけど。
実は自分でピラティスをやる前、背中が急に痛む症状がでることがあったんです。
夜中寝ていて急に背中に痛みが走って目覚める、みたいなことも多くありました。
それが、コースを受講した日を境にピタッとなくなったんです。
父が脊柱管狭窄症でヘルニアもあって、これは遺伝で背骨の形が影響している、そんなこともあって、自分も背中の痛みは仕方がないことだとも思っていたんです。
でも、あの日以降、まったくその症状が出ないので、とても驚いています。
理学療法士の中にも、割と自分がスポーツなどで怪我をして、そこからこの道にくる人が多いんですが、そういう人にもピラティスは、身体の知識がある中で、自分の身体で理解して症状を良くしていけるんじゃないかな、と思います。
職場で、今年初中級マット(IMP)コースを受講している同僚がいて、彼も「ピラティスはめっちゃ効きますね~」って言ってくれています。
自分としては、あともう1人ぐらい職場でコースを勉強してくれる仲間を探して、STOTT PILATES®がもっと広まればと思っています。
【ZONE】
油井さんのご自身の経験からくる指導は、患者様やお客様にも説得力があると思います。
これから、ますますピラティスエクササイズを必要としている方が増えてくると思うので、ぜひ治療の現場でそれを活用してください!
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ZONE アカデミーで学び、その知識と経験を活かして活躍されている方が世界各国、日本各地にいらっしゃいます! 今後も卒業生の活動報告をZONEブログで紹介していきます。
お楽しみに!
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ZONE アカデミーは、2021年現在約2, 500名以上のインストラクターを輩出し続け、 全国からたくさんの方にお越しいただいております。
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