ZONEで学び、インストラクターとして活動されている方をご紹介!
今回は、STOTT PILATES®上級マットインストラクターとして、2017年から活動を続けている松田富三子さん。
スポーツクラブをはじめ、マットピラティスのグループクラスを数多く担当されている松田さんに、STOTT PILATES®のコース受講の思い出、マットグループクラスの指導の工夫などをお聞きしました。
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【ZONE】
今日はワークショップでスタジオにお越しいただき、ありがとうございます。
インタビュー、よろしくお願いします。
【松田さん】
私、マットグループ中心で教えているんですけど、大丈夫ですか?
【ZONE】
最近、コースを受講する方の中に、リフォーマーのグループクラスをしているスタジオも増えていて、逆にピラティスマットをやったことない、っていう方もいるんです。
松田さんには、STOTT PILATES®マットの魅力をいっぱい語っていただければ、と思ってます。
まずは今までの経歴を教えてください。
【松田さん】
フィットネスクラブのスタッフとして仕事をしています。
その中で、仕事の幅を広げるために、コンディショニングインストラクターの資格を取りました。
スポーツクラブでは、フリーのインストラクターさんもいて、専門の知識を基にグループクラスをされています。
フィットネスのスタッフが担当するクラスは、お客様にはどうしても甘くみられる、というか、専門的なことを教えられるインストラクターさんとはちょっと違うよね、って思うお客様もおられるんですよ。
先輩インストラクターから、「もっと身体のことを伝えられるようになるためには、ヨガかピラティスを勉強した方がいいよ」ってアドバイスをもらって、そういう内容が勉強できる資格、スタジオを探していく中で、私なら「ピラティス派かな?」って思ってピラティスのインストラクターの資格を取ろうと考えるようになりました。
【ZONE】
ご自身で「ピラティス派」だと思ったのは、どんなところですか?
【松田さん】
ヨガって柔軟性も必要で、私が身体が硬いこともあって取れないポーズが多かったんです。
その点、ピラティスは姿勢改善やインナーマッスル・コアといった筋力へのアプローチを目的としていて、自分が勉強していたコンディショニングにも通じるところが多かったからでした。
でも、調べていくといろいろな団体、スタジオが養成コースをされていて・・・、いろんなところにとにかく体験に行きました。
実際に行くことで、「こんな内容なんだ」「何か違うな」とか、いろいろな印象を持つようになりました。
STOTT PILATES®を選んだのは、友達がコースを受講していたから。
あと、ZONEスタジオの説明会に参加した時に、「木曜日だけのスケジュールで開催するコースの予定がある」とお聞きしたので、ちょうど仕事の休みを利用できるスケジュールだったことから、初中級マット(IMP)コースを申し込みました。
【ZONE】
ありましたね、木曜日だけでの開催コース。後にも先にも、曜日固定したスケジュールはあの時だけでした。
【松田さん】
え、そうなんですか?あれがなかったら、私、コース受講してなかったかもしれません。
【ZONE】
これも何かのご縁、松田さんのSTOTT PILATES®インストラクターへの一歩がスタートしたということですね。
【松田さん】
この木曜日コース、一般的に病院って木曜日がお休みのところも多いからか、同期の仲間には理学療法士や産婦人科医といった医療の現場で働く人たちがたくさんいて、インストラクターっていう人は少数派でした。
お医者さんや理学療法士の人たちとワイワイいいながら、コースを受けたのを思い出します。

【ZONE】
実際にコースを受講してみていかがでしたか?
【松田さん】
実は私、最初は解剖学って苦手だったんですよ。
コンディショニングの研修や勉強会でも解剖学の簡単な知識、例えば筋肉の名前とかはポイントで紹介されますが、もっと細かく、なおかつ全身をトータルして勉強するということがなかったんです。
ZONEアカデミーの解剖学コース2日間では、身体を動かして、触って、というところから勉強をしていく方法だったので、何となく分かりやすくて、頭の中に情報が入ってきやすかったです。
あとは、さっきもお話しした医療系の受講生には、わからないところ、それこそ解剖学のところとかを質問して教えてくれる環境だったのはよかったです。
一緒にコースを受講している仲間との一体感には、本当に助けられました。
【ZONE】
ある医療系の受講生の方とお話しした時に、「インストラクターをされている方は教え方がうまい、大勢の方に動きを伝えるスキルは勉強になる」っておっしゃっていました。
松田さんは運動指導をされていたから、逆にそこは同期の仲間が参考にされていたんじゃないですか?
【松田さん】
そうですね、そうなのかもしれないですね、コースって助け合いがとても大事なんですよ。
その頃、一緒に練習していた方は、主婦の方やデザインのお仕事されていたし。いろんなバックグラウンドの人が受講しているのは、それぞれの強みがあって心強かったです。
誰かは知らないんですけど、モディフィケーションをプロップごとにまとめた一覧表を作った人がいて。情報をうまくまとめるのが上手い人もいるんですよね。「私もこの資料欲しい!」って言いました!
試験のための勉強も、覚えることが多くて大変で難しかったですけど、楽しかったですよ。
もう一つ覚えていることがあって、コースではバーバルキューイングやイメージキューイングといった指導方法のところも勉強するのですが。。。
あれはコースでの課題だったのか、みんなで自主練習していた時だったのか・・・、イメージキューイングを考えて出し合おう、ってグループを作ってやったことがあったんです。

エクササイズのチャートを基に5個ずつエクササイズを区切って、誰と誰がこの5つのイメージキューイングを考えて、後でみんなで共有する、みたいな練習でした。
そうしたら、みんないっぱい考えて出し合ったので、いろいろ気づきがあったんです。
「なるほど!」って思う表現がいっぱいある、とか、いろんな表現方法がある分それぞれの伝わり方があること、とか、自分が思ってもみない表現でも伝わる人がいる、とか・・・。
この練習で教え方の引き出しが増えたな、って思いました。
コースを受講したあとは、自分が担当するコンディショニングのクラスが変わりました。
【ZONE】
具体的にどのようにですか?
【松田さん】
スポーツクラブは、お客様の年齢も身体の状態も様々な人がお越しになります。
だから、ティーチングも様々な人に当てはまる表現をしていく必要があります。
まず、コース受講で学んだ解剖学的な視点を基に、専門的なこともお伝えできるようになったので、情報の質が上がった、伝え方がハマるようになったな、と実感できるようになったんです。
筋トレのマシン指導でも解剖学を交えて、表現も以前とは違う、いろいろな伝え方ができるようになりました。
お客様に向けてだけでなく、新人アルバイトの教育、研修の中でも、マシン指導の内容の時には、まずは説明して、実際にやってもらって、「ほら、こうなるでしょう?」みたいな感じで納得してもらいやすいように話をしています。
アルバイトの人もわかってくれているような反応がかえってくるので、私が担当する研修の質もアップしました。
いろんな場面で、コースで勉強したティーチングスキルを活かしています。
スポーツクラブは大人数を対象にするので、本当はパーソナルでもっとお伝えしたいなと思っているのが「姿勢分析」のところ。
今は骨盤の位置をお伝えするのにちょっと触る程度のアドバイスしかできないんですが、コースでは「お客様の姿勢に合わせて解剖学的に、その人にわかってもらえるように指導できる」ところまで勉強しているので、もっとそのことをみんなに知ってほしいな、って思います。

【ZONE】
現在の松田さんのお仕事はスポーツクラブだけですか?
【松田さん】
いいえ、スポーツクラブの他に、ご縁があって奈良市内のヨガ・ピラティスのスタジオで週1回のピラティスグループクラスを、あとカルチャーセンターでもクラスを担当しています。
月1回にはなりますが、行政の介護予防事業として、公民館で60~80代の方に向けた高齢者指導も請け負っています。
【ZONE】
いろいろなところで、グループクラスを担当されているんですね。
それぞれ違うところでのクラスって、どのようにされているんですか?
【松田さん】
スポーツクラブでのクラスは、高齢者をはじめ多勢の方が参加されるので、1か月テーマを決めてクラスの内容を事前に考えています。
ピラティススタジオでのクラスは2〜5名程度の規模なので、クラス前に参加している方のお身体の状態や、気になっているところをお聞きして、エクササイズをその場で決めてやっています。
【ZONE】
同じピラティスのグループクラスでも、場所によってやり方を変えてらっしゃるんですね。
その時の参加者にあわせてクラス内容を即興で決める、ってすごいですよ。
【松田さん】
それぞれの職場が客層、場所、雰囲気が全然違うんです。
大阪に通勤している方が多く住んでいる地域、山の中にあるような自然豊かなところ、集まってくれるお客様のニーズやピラティスに求めるものが違いますから、それぞれのニーズにお応えできるものをやっています。
全てのクラスの雰囲気がバラバラなので、頭がスパッと切り替えられるのも、自分としてはいいのかな。私はマットだけのインストラクターですが、ありがたいことにいろんな所でクラスを担当させていただいています。
場所によっては、プロップが全くなくてマットだけで行うところ、ボールだけあるとか、ストレッチポールは揃っているとか、指導場所によって環境もさまざまです。
でも、その状況も創意工夫をすることで、道具がないなりにできることも必ずあります。
「ものがなくても、できんこっちゃない!」くらいの気持ちで、自分で考えて今の環境にあるものを最大限に利用することはできます。
ヨガブロックを自前で持っている方がいれば、レッスンの時には持ってきてもらうとか、クッションがなくてもボールで代用するとか。
マットしかない、っていう所でも創意工夫で全然レッスンできますよ。
モディフィケーションの活用もSTOTT PILATES®ではたくさん勉強するので、指導にそこまで困ったことはないですね。
他の団体のピラティスの資格を持っているインストラクターさんに「あのエクササイズがうまく教えられない」という相談を受けた時に「こんな道具を使ってサポートしてみたら?」って言えるのも、たくさんのエクササイズのバリエーション、こんな時こうしたらといった対処方法もコースで勉強できたからだと思います。

【ZONE】
それでは今後の展望、教えてください。
【松田さん】
最初はスポーツクラブだけでの指導でしたが、ピラティスインストラクターの勉強をして、資格を取ったことで、新しいところでのご縁にも繋がりました。
職場間の移動が多いのはちょっと大変なんですが、今みたいにいろんなところに行ってピラティスを教え続けたいです。
インストラクターは自分の身体が資本でもあるので、自分が元気じゃないと続けられません。自分の身体が動く限り、一生できる仕事だとも思います。
あとこれは将来的な夢なんですが、地元の人が集まる場みたいなものを作れたらいいな、と思っているんです。
何となくイメージはあって、お茶が飲めて、運動もできるような・・・、高齢の方も主婦も、子供さんも集まるような・・・、そういう地元の憩いの場、スペースがいいですね。
コロナ以降、フィットネス業界が置かれる状況も大きく変わっています。
時代に柔軟に、自分のできることをお客様のためにやっていきたいです。
【ZONE】
STOTT PILATES®上級マットインストラクターとして、いろんな場所で松田さんが活躍されているお話を聞けてワクワクしました。
夢の実現に向けても、一歩づつ進めるよう、私も応援しています!
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ZONE アカデミーで学び、その知識と経験を活かして活躍されている方が世界各国、日本各地にいらっしゃいます! 今後も卒業生の活動報告をZONEブログで紹介していきます。
お楽しみに!
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※卒業生の皆様にお願いします※
ZONE アカデミーは、2021年現在約2, 500名以上のインストラクターを輩出し続け、 全国からたくさんの方にお越しいただいております。
そして、ZONE アカデミー卒業生のスタジオを全国よりお問い合わせいただいております。
こういったお声を沢山いただいていることを受けて、ZONEアカデミーで学んだ方々のスタジオ情報等を、ご紹介させていただくための登録フォームを作成しました。
ご自身のスタジオや、活動情報をぜひお知らせください。
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