【Instructor Spotlight】愛知県 西沢富江さん
ZONEで学び、インストラクターとして活動されている方をご紹介!
今回は、至学館大学健康科学部体育科学科の准教授でもあり、STOTT PILATES®マット&リフォーマーのインストラクターの資格を取得されている愛知県の西沢富江さん。
運動生理学や筋生理学のプロフェッショナルでもある西沢さんに、その経験からくるピラティスの効果や現在の学生たちとピラティスの関わり、そしてこれからについてお伺いしました。
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【ZONE】
お忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。
早速ですが、西沢さんの経歴を教えてください。
【西沢さん】
私自身学生時代は、大学までずっとバスケットをしていました。
小学校の保健体育教員になる学科に所属していていました。ゼミでは動物にトレーニングを行わせて骨格筋を使った実験をし、卒業論文に取り組んでいました。
フィットネス業界へは、アルバイトでスポーツクラブに入ったことがきっかけです。
「そういう勉強しているんだったら、運動指導もできるよね?」みたいな感じで。「子供に体育を教える勉強をしているんだけどな・・・」と思っていたんですが、その時ちょうどブームになってきていたエアロビクスをやることになりました。
当時は、エアロビクスが流行りだした頃で、スポーツクラブもどんどん出来てきた、そんな時期でした。アルバイト専門雑誌の地方版が創刊された時に人気の職種として「スポーツクラブのフィットネスインストラクター特集」の記事に載せていただいたこともあるんですよ。
【ZONE】
すごいですね!
【西沢さん】
その後、大学院に進んで骨格筋の研究を進めていくのですが、その後の将来は「大学の先生になるか、保健体育教員になるか」という選択の中で「フィットネスの分野で仕事してみてもいいかも」と思いだし、エアロビクスのインストラクター養成コースを受講することにしました。
「インストラクターとして仕事していくのかな」と思った矢先に、大学の助手の仕事があるからということで大学に勤めることになりました。
私が所属している至学館大学はもともと女子大だったんです。東海地方で唯一、体育が専門に学べる女子大でした。そして20年前くらいからフィットネス系資格の養成認定校と言って、体育系の大学で資格を取得できる制度が始まりました。「エアロビクス資格の勉強をする」とか「健康運動実践指導者の資格を取得する」といったフィットネス系の資格、いわゆる健康づくりを目的とした資格に関わる理論と実技科目を大学で受講し、受験資格が取得できるようになっていきました。
今の大学に勤務して、エアロビックダンスや健康づくり指導者育成の資格関係授業を担当することになり、自分でも資格を取得していないといけないので、様々な資格を取得して今に至る、という経歴です。
【ZONE】
なるほど、大学で専門的な運動に関わる研究に携わる中、アルバイトからフィットネスの分野も知ることになり、その両方が今のお仕事に繋がった、ということですね。
【西沢さん】
そうなんです。研究自体はすごくマニアックで、動物実験でネズミの解剖をして生化学的な実験をやったり、歳を取ったら筋肉がどうなっていくのか、などについて調べていました。
当時は、筋肉痛がどうして起こるのか、そういったメカニズムを動物を使って検証していたんですけど、動物と人間って全然違うように見えても、だんだんやっていることが繋がってくるというか。ECCENTRICという言葉も当時から認識されてきたんです。
研究はこのような骨格筋、運動生理学についてなんですけど、授業では理論はもちろんフィットネス系実技や指導法も教えています。
ただ、養成認定校での資格関連授業を担当するのは、フィットネス現場で活躍するプロインストラクターの非常勤講師が多く、大学教員としてメインで一緒にやってくれる人材がなかなか少ないというのもありました。だから、大学内にはフィットネスの考え方や情報、現状がなかなか入ってこない。
【ZONE】
なるほど、人気インストラクターの先生はフィットネス分野で活動している方が多いということですね。西沢さんは、どちらにも精通している貴重な存在、ということになりますね。
【西沢さん】
そうですね、だから、私と同じようなキャリアの方が大学にも増えてほしいとも思っています。

【ZONE】
様々な資格を取得したということですが、STOTT PILATES®との出会いは?
【西沢さん】
多分、ピラティスが日本に入ってきた時だから、それこそ30年くらい前にピラティスを教えてもらったんです。でも当時は自分も元気で身体も動くから、ヨガとかピラティスの良さがわからなかったというか、興味を持つところまでいかなかったんですよ。「ピラティスってこれが何に効くの?」みたいな感じで。
エアロビクス資格の更新時に、Wataru先生のワークショップを受ける機会があって。確かバランスボールやスモールボールとか、色々なプロップを使ってピラティスをした覚えがあるんですが、それがすごくわかりやすくて。
プロップを使わないで行うピラティスでは感じられなかった感覚が、プロップを使えばよくわかるようになる、逆に使わないとうまくできない自分に気がついたんです。
先日も春日井市にあるピラティススタジオSKY®の堀田先生のセッションを受けたんですけど、「脚の内転筋に力を入れて」と言われても感覚がわからない、となるところが「バランスボールに乗ってみたらどうですか?」って環境が変われば「内転筋が意識できる!」と。
Wataru先生のワークショップからピラティスへの印象は変わりましたが、インストラクター養成コース受講を決めるまでには、もう少し期間がありました。

【ZONE】
西沢さんの初中級マット(IMP)コース受講は2012年の3月になります。
コースを受講してみていかがでしたか?
【西沢さん】
コース受講時は、全くピラティスをしていない状態だったので、全然わからなくて。
【ZONE】
元気に身体が動く西沢さんが、ですか?
【西沢さん】
そうなんですよ。身体で理解できなかったです。
もうね、なんと言ったらいいのかな。エクササイズの名前がこれまでのトレーニングにない英単語ばかりで混乱しましたね。
自分としては解剖や運動生理学については教える側ですから、理論的な解説は理解できるんです。でも学ぶ情報量が多すぎてコース中に整理できず、気がついたら「あ、もう終わっちゃった」みたいな。
コースの定員で初級だけを受講したんですが、中級をそのままの流れで受けるよりは初級からもう一度勉強した方がいいのでは、とアドバイスされたこともあって、もう一度初級から受けたんです。その時はインストラクターになるつもりはなかったので、試験は受けませんでした。
最終的に、私は最近、もう1回初中級マット(IMP)コースを受講したので・・・、めちゃくちゃ受けてますよね。初級は3回。
でも、再受講することで、どんどんわかってくることが増えたというか。ピラティスを学ぶ下地がだんだんできてきたんでしょうね。
ただ、私が最初に受けた頃と今では、色々違うんだな、と感じることはありました。
【ZONE】
具体的にどんな違いを感じましたか?
【西沢さん】
まず、こんなに世の中にピラティスが広まるなんて思っていなかったです。ここ2、3年ですごく知れ渡ったな、と。養成コースもキャンセル待ちとかじゃなくて、普通に申込できていたのにな、とか。
コースを受講する人も変わってきたなって思います。それこそ昔は「専門学校で運動の勉強をしていた」とか「インストラクターやってます」みたいな人ばかりで、2000年代にはピラティスを勉強するのは、ちょっとマニアックなぐらいのイメージだったんですよ。
それが今では、いろいろな背景をもった方がコースを受講するようになって。バックグラウンドが運動系でない方は、解剖学とか、運動に関わる知識、あるいはトレーニングをしていたら知っていることが初めてのようで、エクササイズ用語に結構苦労されているように思います。たとえば、コンセントリックやエキセントリックとかは、トレーニングではよく聞く言葉も初めて知った、みたいな。動いていてもどの動きがコンセントリックかエキセントリックか体感できないみたいで。
ピラティスができる環境もあまりなくて、私自身も名古屋市から1時間かけてピラティススタジオSKY®の春日井市まで通っているんです。ただ、ここ1年の間にものすごい勢いでたくさんのスタジオが近所にできています。
ここまでピラティスブームがおこって、いろんな人がピラティスができる環境ができたのはいいことなのかもしれません。ただ、同じ大学の職員さんが「ピラティスやってみた」とお話しされていたので、よくよく聞いてみると、結構お手軽な感じのものをされていて。「きつかったから,もうやらない」というので、「えっ!どんな体験したの?」って思いました。こちらとしては、その手軽さが逆に適当に教えられているんじゃないのか、本当のピラティスってそれではわかってもらえないんじゃないか、と思ってしまうんですよ。
大学近くにも24時間営業のフィットネスジムができて、ピラティスもやっていると聞いたのでどういうことをやっているのかな、と思ったら、エクササイズの動画を流して、それを一般の人がやる、みたいな。それも悪くはないけれど、本当のピラティスの効果や良さを知ってもらうには、ちゃんと勉強したインストラクターに、ちゃんとした環境でピラティスした方が絶対にいいのにな、と思っています。運動指導はリアルでないと!

【ZONE】
西沢さんは、STOTT PILATES®マット&リフォーマーのインストラクターの資格を取得されましたが、現在はどんな感じで教えていらっしゃるんですか?
【西沢さん】
今までインタビューでお話しされているSTOTT PILATES®インストラクター皆さんは、ピラティススタジオなどで活動されているので、それとはちょっと違った感じです。身体の調子が悪い学生にセッションをしたり、地域の方に向けた指導をしています。フィットネス系の実技で、ウォーミングアップにピラティスを取り入れたりしています。また、オムニバス授業で取り入れたりしています。他大学ではピラティスはあまりとり入れられていないので最先端です。その時は受講生が多いので養成コースで同期インストラクターに講師をお願いしています。
学生たちは、アスリートが多いので日ごろからスポーツをしているのですけど、その中で調子が悪いですって言われた学生に個別対応してピラティスを指導しています。
以前、腰に整形外科的な障害がある学生にリフォーマーでピラティスをしたら、腰痛が取れて、普通にスポーツに復帰できたんですよ。
【ZONE】
すごいですね。
【西沢さん】
そう、すごいんですよ。
サッカー選手からも依頼されてピラティス指導をしたりしているので、アスリートと言われるスポーツができる方への隠れたサポートとして、ピラティスは結構取り入れられているんですよね。
でも、トップアスリートになればなるほど、こっそりピラティスを取り入れているので、大々的に「ピラティスやってます!」って言ってもらえないという。
【ZONE】
そうなんですよね。
【西沢さん】
STOTT PILATES®のリフォーマーを大学で導入した時に、業者の方と話をしていく中で、大学生や若い人たちからスポーツを本格的に行う選手たちにも、早い段階でピラティスを知って欲しいな、という話題になったんです。大学にはまだ、リフォーマーは取り入れられていないそうです.
一番、運動・スポ-ツに取り組んでいる若い世代の学生に、ピラティスがまだまだ浸透していないという現実がありますね。
「あの機械なんですか?」「あれはリフォーマーといって、ピラティスの機械で・・・」みたいな。それに触れる環境が学校にあって、その時期が早ければ、もっと広まるんじゃないか、と。


【西沢さん】
一方,授業でピラティスをすると、学生から「すごく良かった」っていう反応があって。「クラブで今日、めちゃくちゃ調子よかったんです。」とか。
彼らは自分の身体の反応にも敏感なところがあるので、1時間ピラティスしたら、姿勢も変わるし、痛みも取れているし、足もすごく上がるようになるし、みたいな。「すごーい!」「こんなに変わるんだ〜。」「めっちゃ身体が動く〜!」って。
学生たちは、本当に速攻でその良さを実感してくれていますね。
あとは、それを若い世代がどれだけ興味を持って、自分に取り入れてくれるか、なんじゃないかなと思います。
先日、卒業生が大学に遊びにきた時に、リフォーマーでエクササイズをしてあげたんです。
彼が学生時代、競技エアロビックの授業時にウォーミングアップでピラティスを取り入れていたので、それがすごくよかった、とその時から言ってくれていて。クラブで陸上をしていたんですが、その準備運動にストレッチやらずにピラティスをやってくれていました。リフォーマーセッション後に、めちゃめちゃよかったから資格取りに行こうかな、みたいな話もしてくれていました(笑)。

【ZONE】
いい反応ですね。若い世代にもピラティスに興味を持ってもらう第一歩ですね!
それでは、西沢さんの今後の展望をお願いします。
【西沢さん】
まずは学生に現在のトレーニングにプラスして、怪我しないためのトレーニングとしてピラティスがあるんだよ、ということを知って欲しいです。
大学を定年退職したら、本格的にピラティスインストラクターをやろうかな、とも思っています。どちらかといえば、学生やアスリート、ストイックに身体を鍛えたいと思っている方たちを対象にしたいですね。
僭越ながら、ピラティスインストラクターになるには、養成コースに通って、時間をかけてしっかりした専門知識および実践力を学んでほしいと思っています。
いろんな人の身体がある、目標や不調もそれぞれ違う、それをピラティスでよくしていくためには、浅い知識でできるものではないので。また、学生には本当にSTOTT PILATES®のようなレベルの高い養成コースで勉強して欲しいですね。
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ZONE アカデミーで学び、その知識と経験を活かして活躍されている方が世界各国、日本各地にいらっしゃいます! 今後も卒業生の活動報告をZONEブログで紹介していきます。
お楽しみに!
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※卒業生の皆様にお願いします※
ZONE アカデミーは、2021年現在約2, 500名以上のインストラクターを輩出し続け、 全国からたくさんの方にお越しいただいております。
そして、ZONE アカデミー卒業生のスタジオを全国よりお問い合わせいただいております。
こういったお声を沢山いただいていることを受けて、ZONEアカデミーで学んだ方々のスタジオ情報等を、ご紹介させていただくための登録フォームを作成しました。
ご自身のスタジオや、活動情報をぜひお知らせください。
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