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地に足をつけて。下位運動連鎖

2022/2/1


こんにちは、Wataruです。


「地に足をつけて」とはよく言ったものです。人生もしっかり地に足をつけて歩んでいきたいと思いますが…


今回は身体にまつわる足、脚、下肢の話です。

先日のセミナーで沢山のご参加を頂いて、反響があったトピックです。


股、膝、足の関節と足そのものを含んで下肢と呼びます。


この各関節は相互依存の関係にあって、関連する関節と筋を含めて

協働する機構を構成していてこれを下位運動連鎖(Lower Kinetic Chain)と呼びます。



<どうして大切?>

身体を向かいたいその方向へ推進し、力を伝え、身体への負荷を支えることをしているのがこの下位運動連鎖です。


この下位運動連鎖がその機能性を満たして、最適に働くためには常に各部位でその長さと位置を変化させる能力が必要となります。


そしてそれは、動的(動いている)または静的(止まっている)タスクの間中ずっと絶え間なく、柔軟性、剛性、バランスを調整することで負荷を伝達する訳です。



<下肢を観る視点と大切なワケ>

股、膝、足の関節と足の完全な可動範囲の維持は下位運動連鎖の機能においてとても重要な要素と言えます。

動作実践は勿論、観察、指導する上でも、大切になるポイントを4つ整理することが出来ます。




1.アライメント


2.柔軟性


3.動作の健全性


4.力のマネージメント



<アライメント>

運命共同体と言うべき下位運動連鎖は、そこに含まれるいずれかの関節一つにでも不全があれば、全体の崩壊を招くものです。

効率的な荷重マネージメントと荷重移動には最適なアライメントが必要になります。


<柔軟性>

身体に加わる負荷はどこへ向かうのか?

身体が如何なるタスクにおいても、動く時には最も抵抗の少ない所、軌道を通って動作をしていきます。

運動連鎖内の近接するどこかに硬い関節があれば、簡単に動きが作れてしまう関節が、旺盛に、過剰に動くことになります。


<動作の健全性>

下位運動連鎖で行われる動きが、健康な状態にあるかどうか?ということです。アライメント、柔軟性に加えてモーターコントロール(運動制御)が鍵となります。


<力のマネージメント>

つくられる力、また届き、加わる力の双方を制御できているか?という視点です。

末梢から中枢への力の伝達、エネルギーの蓄積と放出、固有感覚の誘発に至るまで下位運動連鎖の役割は重要です。



というわけでピラティスにおいても頭から足の先までを意識する。


しっかりと『地に足をつけて動く』ことが効率の良い、最適な動きを引き出すことになると言うことでした。



詳しくはセミナーの続編や、ワークショップでもお話しますね。


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