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これからの「型」はコレ

2022/7/1


こんにちは、Wataruです。


既存の概念に囚われない考え方をしよう

”Think outside of the box” なる言い方がされることがあります。

自分自身も斬新なものに魅力を感じることがあります。

突飛で斬新なアイディアや手法を求める傾向も少なからずあるのではないのでしょうか。


お年頃?なのかなぁ、伝統のなかにある、革新みたいなものにとても惹かれます。


ある極めた型、構造のなかで革新的な工夫や、創造性を感じるから素敵だなぁと思うのだと感じていいます。

環境やニーズに応じて絶え間ない変化、微調整がされるところです。





破れる型もないのは単なる型なし

型破りな希代の名優とうたわれたある歌舞伎役者の方が亡くなった際、

偲んで掲載された記事に生前の対談の様子がありました。


「人は私を型破りというけれど、奇抜で新しいことをするにも基本をしっかり型通り出来てこそなんですよ」(筆者の記憶)みたいな一節があったのを覚えています。



身体にも基本となる動かし方に「型」がある、

それがバイオメカニクス、生体力学だろうと思います。

効率と効果という意味において最適な機能を果たす動作のパターンがあります。

またそれを可能にするための最適な姿勢、アライメントが不可欠となります。


但しその「最適」なる指標は、百人百様であると思います。

最適とされる型に、人の身体を押し込めて成形していくようなことはNGだという信念があります。

その人の、目的、能力、日常で求められる機能性、怪我や病気という身体が重ねた歴史が動きには詰まっています。それらを考慮した上で「最適」を知ることができると考えています。


ピラティスの指導における「型」とは、ではどんなものがあるのだろうか?



指導とプログラミングの型

私たちSTOTT PILATES®ムーブメントシステムにも「型」があります。

プログラミングの事前段階においてその基礎となり、フレームワークを提供しているものに「生体力学的原則」なる考え方があります。

全てのエクササイズに息づく、バックボーンとなる視点を生体力学の視点から厳選したものです。


型がもたらすメリット

この生体力学的原則の概念を適切に、意図をもって戦略的に活用することでクライアントと指導者が相互に得られるメリットがあります。


クライアント・・・

・身体意識が洗練される

・最適なアライメント

・筋肉の適切な活動を確保


インストラクター・・・

・静的、動的アライメントの体系的評価

・修正に一貫して活用できる観察のツール



動きのシーケンス全般にわたって、それを実行するクライアントとその様子を評価分析するインストラクターのそれぞれに利点があるわけです。

安全を確保しながら、効率の良い、効果的な動作に導く指導のガイドライン=「型」と言える視点です。


・動作パターンの認識

・動きの質の追求

・筋膜システムの統合


こうした要素が盛り込まれているのがSTOTT PILATES®の生体力学的原則です。

あらゆる運動に適応できる汎用性のある考え方です。


原則指導と学習の3つのコツ

強調すべき3つの主要な項目があります。


- What / 原則として何があるのか? 意識するべき項目。

- Why / なぜそれは有益なのか? 重要であることの理由。

- How / どのようにこれらのメリットを体験できるか? 具体的な実行の方法。


この三つを適切な動きと共に伝えられると理解が深まります。








型をマスターする方法は1つだけ

動きや姿勢の中に体感できるのが、この生体力学的原則であることから

この理論を習得するのは実践です。

自らの身体で実践し、その時、どんな感覚があるのか?身体や動作にどんな影響があるのか?実際に動くことです。

ましてやこれを指導し、これに基づき観察しようとする指導者となれば尚更です。

見聞きするだけではなく動き、実践することこそ重要であり、この「型」を真に理解する方法です。


原則が理解されることで生まれるもの

STOTT PILATES®の原則を理解することで生まれるのが健全な動作への意識です。

動作の健全性は、運動制御、アライメントや柔軟性に由来します。


この生体力学的原則を用いて、身体がつくる動き、運動がどの様に行われているかを認識することが、動作の健全性をみきわめる指標となります。

動きに質と制御を与え、バランスと力の伝達が反映されたものとなります。



原則は、動きの最適なパフォーマンスに向けた一貫性を保証し、


動きの評価

キューイング

修正の基礎


となります。この原則に従うことで、 クライアントへ安全で効果的なトレーニングが提供できるんです。


この「型」をものにしてツールとして使いこなしていこうではありませんか!

そしてその基盤のうえに、自由な創造性を加えていきたいものです。


「型」となる原則についての内容は、夏からの新しいワークショップで学ぶことができます。



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