〜 グループクラスの真髄 〜
2025/2/1

こんにちは、Wataruです。
先日、私はある日本の伝統文化に触れるため、生徒として初めてそのクラスに参加しました。
期待を胸に抱きながら会場に足を踏み入れましたが、講師の方は積極的に指導や歓迎の態度を見せることなく、私たち参加者を前にただ黙々と進めるだけ。常連さんは理解できるのであろうが…?! 詳しい説明もほとんどなく、何をしているのか理解しにくい場面が多々ありました。
一方で手とり足取り、所作を教えて下さった横の席の方がいて助けられましたが…伝統文化の習得の奥深さと、敷居の高さを感じたお試し受講となりました。 トホホ…( ´Д`)y━・~~

お稽古ごととピラティスのクラスは別物かもしれませんが、この体験を通じて、グループクラスの指導におけるいくつかの重要なポイントを改めて認識しました。
また、グループクラスの醍醐味は、単なる運動の場を超えて、集団で同じ目的に向かって時間を共有することで生まれる一体感とコミュニティの構成にあります。
受講者同士が互いに励まし合いながら、クラス全体が一つのチームとして機能する瞬間は、講師としても大きな喜びを感じるものです。そういった意味では、今回のお稽古も完成されたコミュニティがありました。あとは飛び込む勇気だけかと…。
▶︎ 明瞭な口頭指示とキューイング
指導において最も基本的で重要なのが、明瞭で簡潔な口頭指示、いわゆるキューイングです。言葉の選び方一つで、受講者の理解度や動きの精度は大きく変わります。特に初心者が多いクラスでは、具体的かつ簡単な指示が必要です。
たとえば、ピラティスのクラスで「背中を伸ばしてください」という代わりに、「背骨をまっすぐに保ちながら、頭のてっぺんが天井に向かって伸びるイメージで」と具体的なイメージを共有すると、動きの理解が深まります。また、キューイングは一方通行ではなく、受講者の反応を見て調整する柔軟性も必要です。
▶︎ リーダーシップとインクルーシブな態度
グループクラスでは、小さな集団を率いるリーダーとしての姿勢が求められます。ただ技術を教えるだけではなく、受講者一人ひとりが歓迎され、尊重されていると感じる環境を作ることが重要です。たとえば、初めて参加した方にも丁寧に声をかけたり、異なるレベルの受講者に配慮してオプションを提示したりすることで、全員が自分のペースで学べる場を提供できます。

▶︎ インストラクターの役割を理解する
ピラティスのインストラクターとしての役割は多岐にわたります。
以下にその主要な役割を挙げ、それぞれについて解説します。
1. 教授の専門家
正確な解剖学的知識とピラティスの技術を持ち、それを受講者に効果的に伝える能力が求められます。これはインストラクターの基本的な役割です。
2. 受講者の理解者
受講者一人ひとりの体調やレベル、目標に配慮し、それに合わせた指導を行うことが大切です。観察力と共感力が鍵となります。
3. 経営者・管理者
クラスを運営するためのスケジュール管理や、顧客とのコミュニケーション、スタジオの維持など、経営的なスキルも必要です。
4. リーダー
受講者を導き、モチベーションを高める存在であること。クラスの雰囲気をポジティブに保つことが求められます。

5. モデル
インストラクター自身が健康であることが、受講者にとっての良いお手本となります。自ら実践することで信頼を得られます。
6. カウンセラー
時には受講者の悩みや不安を聞き、適切なアドバイスを提供する場面もあります。心理的なサポートも重要な役割です。
7. 啓発者
ピラティスの楽しさや効果を広める存在として、受講者に新たな気づきやインスピレーションを与えることも使命です。
まとめ
グループクラスの指導は、単に技術を教える以上に深いものです。キューイング、リーダーシップ、インクルーシブな態度、そしてインストラクターとしての多様な役割を意識することで、より充実したクラスを提供できます。
皆さんもぜひ、次のクラスでこれらのポイントを意識してみてください。それが受講者の満足度向上につながるだけでなく、インストラクター自身の成長にもつながるはずです。
今回、キューイングについてのセミナーを開催します。お見逃しなく。
2月11日(火・祝)14:30〜16:30
キューイングについてオススメの動画🎥はこちら。
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