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【コラム】キューイングの魔法 vol.3


ジェスチャー と ポスチャー


2021/3/1


こんにちは、ZONEアカデミーのWataruです。

[ キューイングの魔法 ]と題してシリーズ化してお届けしています。 


Vol1の記事はこちら

Vol2の記事はこちら


インストラクションにおいて気にしておくべき2つをご紹介します。


ジェスチャー(身振り・手振り)

しぐさなどを含め、身振りや手振りで物事を伝えることができます。


ジェスチャーで時折、ユーモアと愛嬌あるしぐさを織り交ぜることで親密感をクライアントへ与える心理的効果があります。

ジェスチャーで重要なのが例示動作です。

「どうぞこちらへ」といった誘導時のあの動作です。手と視線でそれが示すその先へと導いていくものです。


スタートポジションへの誘導やトランジッションといった場面で力を発揮します。


レストランで席へ案内される場面を思い浮かべてみてください。

どの席なのか?右のテーブル?それともあの窓側?と言う具合に少しの事ですが

小さな戸惑いの連続が余分な情報処理を迫られてストレスになりますよね。


今からおこなうエクササイズのポジションや、器具に対して身体をおく位置などはスムーズにご案内したいところです。



「手」と「目」は大変注目されていると考えていいでしょう。

「目は口ほどにものを言う」ということでしょう。

手を動かすハンドジェスチャーにより運動時の意識すべき方向や感覚を表現することもできます。気を付けたいポイントをいくつかあげます。


・言葉との矛盾

 聴覚的刺激との矛盾がクライアントを戸惑わせてしまいます。

 「ちゃんと伸ばして」と言う時に、その手がちゃんと伸びてない。などがそれです。


・なんとなくな感じ

 実際に要求する動きを簡略化してしまい、結果的に誤った情報入力になります。


・早すぎる

 目で追いながら情報をとろうとしている最中に手の動きがなくなってしまうと混乱しま す。早い、短いなど、タイム&タイミングが重要です。





ポスチャー(姿勢)

もう一つがこの姿勢です。佇まい、姿そのものです。

ここでお話ししたいのがルックスや立ち方とかではありません。


信憑性ある情報として受けとめて、安心してそれに従って動いて頂くところにあります。

その反復が自分で意識して動くレベルへと発達していきます。

説得力あるプレゼンスの一つに「力強さ」というと言うものがあります。

大きい、強いといった印象=優れているという無意識がはたらくというものです。


一昔前”三高”と言われた時代がありましたが覚えていますか?

高学歴、高収入、高身長。。。

若かりし頃、早速そのトレンドから脱落、除外されて落胆したのを覚えています。

健康に産んでもらっただけ感謝しなくてなりませんが、身長はどうにもなりません。



スケールが大きい方が良いとされる役割にアメリカ大統領があります。

身長という見た目の大きさが能力、指導力に優れているという印象をもつというものです。

歴代の大統領の身長を調べるとこうなります。


ロナルド・レーガン 185cm

ジョージ・ブッシュ 188cm

ビル・クリントン  188cm

ジョージ・w・ブッシュ180cm

バラク・オバマ 185cm

ドナルド・トランプ 199cm

ジョー・バイデン 183cm




そんなことを真面目に研究した例があります。


「背の高い人は組織内で、より高い地位に就く機会が多くなるという圧倒的証拠がある」と指摘するのは、オランダの学者アブラハム・ブンク(Abraham Buunk)氏だ。同氏は、社会科学誌リーダーシップ・クオータリー(Leadership Quarterly)に2013年に掲載された研究論文「身長がものを言う? 歴代米大統領の身長の重要性に関する意味と無意味(Tall claims? Sense and nonsense about the importance of height of US presidents)」を共同執筆した。研究は「背が高い候補が有利であることは、背の高さと関連付けられた認知によって説明できる可能性がある。つまり、背が高い大統領は他の人より『偉大』であり、指導力とコミュニケーション能力に優れていると評価される」と説明している。


でっ?だからどうした?と思う私が反骨精神から大切にしていること。


目線を高く、背筋を伸ばして正にニュートラルの骨盤の位置で堂々とした姿勢で指導にあたることです。

決して踏ん反りかえって、腕組みして偉そうにするのとは違います。


「勢い」が「姿」になって現れるのが姿勢です。


だから人は、その人の姿勢に信憑性、信頼性を見るのかもしれませんね。


またポスチャーを補完する役割をジェスチャーに求めることができます。


両腕を肩より高い位置で大きく動かすことを意図的にやっています。まるでオスの孔雀が羽を広げて大きく見せてるみたいでしょ?

専門的にはこれを「力動性」と表現しますが、力強く、躍動的で説得力をうむ佇まいやしぐさなどを含んでいるものです。



キューイングは情報入力の手法ですが、そもそも受け手から信頼感が得られていて、発信される情報に信憑性をってもらえている前提が必要だと感じています。


指先はもちろん、眼球の動き、視線の方向を意識して、全身を活用したキューイングに取り組んでみるのも面白いですよ。


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